在宅医療・地域包括ケアの研修会レポート

~栄養部から~

 

7月11日土曜日、鹿児島女子短期大学にて鹿児島県栄養士会主催 在宅医療・地域包括ケアの研修会に参加させて頂きました。

 

今回の調理実習は「2型糖尿病高齢者の一工夫」がテーマで、私の担当グループは「99歳男性、BMI20 1400kcal 脳梗塞後遺症 全介助 とろみ・ゼリー食」でした。

 

7_14_13自宅にはトロミ剤はなく片栗粉しかない設定であること、またいつもは形態が普通なので料理が完成すれば終わりですが、今回は料理が完成しても粒が残らないようにそれをまたミキサーにかけてトロミをつけるという手段が加わり、これまでの実習のなかで最も大変な実習でした。

 

今回学んだことは、だれが食事を作るのか、ヘルパーさんなのか、妻(または夫)なのか。作る人が負担にならないメニューにすること。
7_14_12また、在宅で入院中の食事を家に帰ってから食べる(再現する)のは難しく、分粥やトロミ食は水分量が多くなるため必然的にカロリーが低くなるが、カロリーにこだわることはなく、まずは食べてもらえること、おいしく食べてもらうこと、かねての食事をたべさせてあげること、を優先的に考えること。

高齢者は傾眠傾向が強く、座位の維持が困難なことから30分で食事介助できる量と質を考えること、などを学びました。

 

鹿児島県は今後急性期病院や病床数を減らしていく方向にあるそうです。病院栄養士同士の横のつながりを持ちつつ、今後は施設栄養士や在宅栄養士、行政などと連携をはかって情報を共有していくことが大切かと思われます。

 

7最後に厚生連の油田先生から、これまでの実習に参加した人の氏名と所属を医師会に連絡しておきますとのことで、行政や医師会からその人宛てに連絡があれば、都合をつけて地域貢献をしてくださいとのことでした。

 

3回シリーズの研修会も今回で最終回を迎えました。

 

毎回、霧島、吹上、川内、鹿児島市内など様々な地域から、病院栄養士さん、在宅栄養士さん、施設栄養士さんなどが集まり、この研修会を通していろんな方々とお知り合いになることができ、また、調理実習の際には手際のよさや調理上のコツなど多くのことを学ばせて頂きました。

 

実際の在宅医療の現場に活かせるように、これからも食品学(食材そのものの特徴を知り素材を活かす方法)や調理学について再度勉強していきたいと思いました。

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平成27年7月13日 栄養部 津代

研修で調理したお食事例

Eグループ(トロミ食 ゼリー食)>

~男性99歳 BMI20 DM1400kcal 脳梗塞後遺症 全介助~

 

<朝食>



7_14_1

 おかゆ

 味噌汁

 スクランブルエッグ

 梅干し(刻みペースト)

 

 

 

 

<間食>



 7_14_2 ヨーグルトムース 

 

 

 

 

 

 

 

<昼食>



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 煮込みにゅうめん

 蒸しなす(レモンしょうゆ)

 きんとん風

 

 

 

 

 

<夕食>



7_14_3

 おじや

 南瓜のそぼろあんかけ

 冷奴(ごま油)

 オクラのすり流し