疾病の重症化予防の基礎セミナー報告書

3月2日(日)鹿児島市立病院にて鹿児島県栄養士会が行われ、今回は「疾病(しっぺい)の重症化予防のための基礎セミナー」と題して開催され、352席の会場には360名が参加し、会場は満席の状態でした。

午前中は「糖尿病治療の最新の進歩」として東京女子医科大学の先生から主にお薬の話が、午後からは「糖尿病の食事管理」として女子栄養大学の先生から主に食事療法のお話がありました。

期待される糖尿病の新薬が今後6剤出る予定で、「SGLT2(ツー)阻害薬」というものがあり、尿糖排泄を促進し、空腹時血糖、HbA1c、体重などが減るという長所があるそうです。ただ腎臓や尿路感染、脱水などには非常に気を付けていけなくてはならないなど、長期安全性の確認が今後の課題なのだそうです。

いいお薬が次々に出されて、選択肢も広がり、良い面もあるのですが、当然薬価は高くなり、患者負担も増え、併用できる薬も増え医療費も増えてくるため、患者様の良好なコントロールの期間がやみくもに伸びてしまわない様、薬の使いかたにも慎重にならないといけないと先生は話されていました。

糖尿病患者様は2007年で6700万人、2025年には9940万人に増えるそうです。
糖尿病の基本はまずは食事と運動、そしてお薬である、と先生は話されていました。

食事療法については、昨年の11月に食品交換表が改定されたのですが、低炭水化物や糖質制限が言われるなか、糖質不足が続くとケトーシスを起こすため、炭水化物の最低必要量はおおよそ1日150gである、などのお話がありました。
患者様が気長に食事療法を続けていけるような指導を、今後も努めていきます。