小児リハビリテーション院内研修会を実施しました

令和元年12月6日(金)から8日(日)にかけて、大阪発達総合療育センターあさしお園の小児ボバース基礎講習会インストラクターである、海瀬一典先生をお招きして院内研修会を開催致しました。

今回は「ポジショニング」をテーマに『リラックスできるポジショニングと活動するためのポジショニング』について講義に加えて実技も交えて教えていただきました。

土曜日には当院の病棟スタッフの方々も一緒に参加していただき、姿勢評価のポイントやどのようにポジショニングを行うと楽に寝られるか、それぞれの姿勢の特徴に合わせて考え、ポジショニングの有無によって自分の身体がどのように感じるかを実際に体験しました。

今回の講習会では事前に同じ子どもさんの食事場面を評価し、どのようにしたらより食べやすい環境がつくれるかをグループに分かれて話し合い、PT・OT・STそれぞれの立場から意見を出し合い皆でまとめました。
講習会ではその症例の子どもさんにご協力いただき治療デモンストレーションを行い、子どもさんが治療の中で変化していく様子や子どもさん自身が持っている能力を引き出し、そこから次のステップやさらなる可能性へつながるような治療展開をみることができ、非常に勉強になりました。

実技では治療デモンストレーションの中での手技や動きを引き出すハンドリング方法を解説を交えて教えていただきました。
ハンドリングに集中するとなかなか患者様の動作がみれていなかったりしたのですが、お互いに声掛けしながら行うことで検者と被検者それぞれの感じ方が体験でき、どのような活動を促したいのか、患者様はどのような感覚になるのかを確認出来てイメージが持ちやすかったです。

また、海瀬先生には講習会の前日よりお越しいただき、セラピストの訓練に介入し手技やアドバイスをいただきました。子どもさん一人一人が発信しているサインに気付くことやどのように感じているのかを考え、子どもさん自身が持っている能力を最大限に発揮できる環境づくりや治療を提供できるようこれからも日々努力していきたいと感じました。

最後になりますが、今回の講習会にご協力いただきました子どもさんやご家族の方へ感謝申し上げます。

また、海瀬先生には今後もお越し頂けるとのお言葉を頂きましたので、今回学ばせていただいたことを子どもさんたちに少しでも還元していけるように復習し、また次回海瀬先生にお越しいただいた際に子どもさんたちの成長を十分にみていただけるように日々精進してまいりたいと思います。

令和元年12月18日 リハビリテーション部

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