10月20日鹿屋地区栄養士会のレポート

栄養部

 

010月20日(木)午後7時半から大隅鹿屋病院2F講堂にて、鹿屋地区栄養士会が開催されました。

今回は透析治療の現況~いろいろな生活習慣病の合併症~と題して、青仁会 池田病院の屋先生よりご講演を賜りました。

 

1先生はご講演の中で、血清Cr(クレアチニン)が1.5を超えたら後戻りはできないので、早期介入が必要であるとお話されていました。eGFRが30~59(3期)で5~10年、15~29(4期)で5年、15未満(5期)では腎機能が1年しか持たないこと、タンパク尿を長期放っておかないこと、慢性腎臓病があると心血管疾患の発症率が高くなることから腎臓と心臓は切ってもきれない関係であること、何よりも塩分制限と体重コントロールが大事であること、などをお話下さいました。

 

2池田病院の透析患者様は280名いらっしゃるそうで、その6~7割が糖尿病(合併症)をお持ちなのだそうです。
先生は合併症のスライドを見せて下さいましたが、そこには全身の血管に石灰化が起こり、血管がガチガチに固くなって動脈硬化になってしまった3Dの画像や、足に潰瘍ができ壊死したのちにお亡くなりになったケースや、足を踏まれても末梢神経に異常をきたしているので気づかず、指1本切断しなければならなくなったケースなど、『足の血管が流れないと命を落としてしまうことがある』、ということをお話下さったのですが、大変衝撃的で合併症の怖さを感じました。フットケアがいかに大事かということも再認識しました。

屋先生はとても分かりやすく丁寧にお話くださいました。

 

鹿児島県でも主要な死因、及び死亡率として腎不全が多くなってきています。

4このような状況から鹿屋市でも、健診結果を持ってかかりつけ医を受診し、必要に応じて腎臓診療医(専門医)へ紹介するシステムの「鹿屋市CKD予防プロジェクト」の取り組みが昨年から始まっています。糖尿病性腎症に対する薬物・食事・運動療法は合併症の進展を抑えることから、当院でも引き続き取り組んでいきたいと思います。

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栄養部 津代

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